毎月分配型に堕ちる親

うちの親のところには
某メガバンクの方が定期的に何かと理由をつけて訪問してくる

父が会社を経営していた頃からお世話になっている銀行さんなので
父としては絶大な信頼を寄せており
まさか自分に悪い話は持ってこないと信じている

なので私が家族の資産を守るためにFP1級やCFPを取ろうとも
そんな私の意見よりも銀行の支店長への絶大な信頼が時に上回る様子だ

これからの日本は激しいインフレを経験することになりそうなので
定期預金に資産を預けておいたのでは
さすがに私も黙っていられないレベルで目減りしていくことになる

そして銀行はその不安を大いに利用するかのようにして
なんとか父と金融商品の契約にこぎつけようとする
(言い方が悪いのは承知だけれど私にはそのように見える)

昨年来られた時に持ってきたお話は
その銀行さんが発行する5年の劣後債であった
しかも父のためにご親切に枠を確保して下さっており
断られては逆に困ると言った空気さえ感じた

営業丸出しの露骨さには思うところはありつつも
もし父がこの銀行さんとのお付き合いを大事に思うのであれば
日本のメガバンク発行の5年社債だったら
個人向け国債から買い替えてもいいのではないかなと思っていた

しかしこの時の父は私も驚くほど頑なにお話を断った
自分はもう全ての投資から手を引いてやっと1つの口座に資産をまとめ終えたところなので
このまま何も新しい商品を買うつもりはないと豪語したのだ

私としてはインフレの不安は感じつつも
父がそこまで思うならそれでいいと割り切るしかない

これまでは銀行の方の訪問時には同席してきたのだけれど
前回あれだけハッキリ意思表示したのだから
もうこれ以上銀行のセールスに乗ることはないだろうし
銀行の方もあれだけ言われてさすがに変な商品は持ち込まないだろうと油断してしまい
先日銀行さんが来られた際には同席せず外出してしまっていた

するとちょうど父が銀行さんとお会いしている時間帯
車を運転中の私に父から電話が入った

父「今どこにいるんだ😃」

私「そろそろ家に着く頃だよ🚗」

父「ちょっとうちに寄れるか😃銀行さんがすごくいい話を持ってきてくれたんだよ😃」

私「・・・(嫌な予感💀)。
急げば10分くらいで着くかも」

父「10分?そんなすぐ来れる😃?
ちょっと話を聞いて欲しいんだよ😃」

私「・・・」

すると父の背後から銀行さんの声が聞こえた

「あ・・💦もうそろそろ出ないといけないので10分後ですとちょっと・・」

というわけで今日はお会いできないことになり
電話は切れたのだけれどかなり気持ちがザワついた私は
そのまま実家へと急いだ🚗💨

ギリギリお帰り際に間に合ったものの
私が到着するなり慌てて帰っていく営業とその上司

あやすい・・・(‘ω’)

お帰り後に何の商品の話だったのかを聞いてみると
嬉しそうにとある資料を差し出してきた
ついにうちの親にもこの話が来たかという商品だった

それは毎月分配型投資信託だ

具体的な商品名は避けておくけれども
このジャンルでは圧倒的な人気No.1を誇る商品だ

毎月分配型の投資信託と言うのは
一度商品を購入すれば
運用会社で判断した分配金が基本的に毎月支払われる

年金暮らしの高齢者にとっては
何もせずに毎月お金が入ってくるわけなのでこんなにいい話はないのだ

しかもこの商品の利回りは異常だ

購入時の個別元本(株価のようなもの)がいくらかにも寄るが
利回りが実質で驚異の10%越えを長年維持しているのだ

しかしこういった毎月分配型には注意点がある

このタイプの投資信託は
元本を守り増やすという資産形成よりも
毎月のキャッシュフローを重視しているので
毎月支払う分配金が利益からまかなえない時には
元本を削って払い出すことがある

もちろん元本に相当する部分には課税されないけれど
問題なのは受け取る分配金全てが投資の利益ではなく
自分の元本部分が戻っているだけだと受け取った本人が都度都度わかっているのかどうかだ

そして浮足立っている父はこの可能性について当然理解していなかった
元本はほぼほぼ維持されたままで
毎月潤沢なお小遣いが入ってくると思っていた

こうやって高齢者は毎月分配型投資信託にハマっていくのか・・・(‘ω’)

一度契約してしまえば
なまじっか毎月分配金が入ってくるから自分の元本が今どうなっているかまで考えることもなく解約も遅れがちになるのだろう

それから何日もかけて説明を繰り返し
もし元本を守りたいのであればこの商品は向いていない
ということを理解してもらえるよう努めている

この毎月分配型投資信託は
売り手の銀行にとっては打ち出の小槌だ

購入時に元本の3%相当を手数料として得られ
その後も父が解約しない限り
利益が出ようが出まいが信託報酬として元本+運用益の0.9%が永遠に入ってくる

こんなにおいしい話はないだろう

親が高齢になるということ
そして自分もいずれそうなるということ
その資産を守ること
これはいよいよ骨の折れる作業だなと感じたのであった(‘Д’)

いろいろなことが起きるけれど
金融リテラシーをupdateしながら
資産を守り抜こう🌈

ではまたね👋

ー R

タイトルとURLをコピーしました