素材がすべて | R-view#11

そう言えば最近橘玲氏の本を読んでいなかった💡
ってことで発作的に借りてきた

『新・貧乏はお金持ち』
橘 玲 著

相変わらず切れ味抜群である✨

世間を賑わわせた有名な本の新訂版
内容についてごく簡単にだけ説明すると
国家の税制の歪み(不公平とも言う)を逆手にとって
みんな合法的に自分の手取りを最大化しよう(‘ω’)ノ
と提唱する本である

しかもかなり具体的にその方法を解説してくれている

書いてある具体的な方法は全て合法なので
著者が大っぴらに推奨したところで誰も著者を批判できないのである

しかし一方で
いくら合法だからってここに書いてあることを誰もがやるようになったら
それって国益とかモラル的にどうなのか❓
という世間の声があることは著者も十分理解している

しかし著者は
その人が思う品行方正な生き方を選択するのはもちろん自由だけど
それでは不合理な制度の歪みから生まれる格差は広がるばかりで何も変わらないよ
1人1人が合法を盾に自分の利益を最優先に生きることによって
「みんなでそれやってたら税金稼げなくなっちゃうじゃん(゚Д゚)」
と焦った国が現行の税制の歪みを是正せざるを得なくなる
そうやって不公平のない制度に近づいていくのがあるべき姿なんじゃないかという考えを持っている

でも私が橘氏の本が好きな理由は
彼が何も気づかずに搾取されているパンピーの救世主だからではない

一見するとそのような目的で書かれているのだけれど
読めば読むほどに実は読者は試されている❓
と感じずにはいられないのだ

もしかしたら著者の中には現実の厳しさと同じ程度の残酷さ💀があり
どれだけ損しているのかを教えてくれるだけで
決して損している人に手を差し出そうとはしない
(というかきっと誰にもできないのだけど)

私が著者のこの手の本が大好きな理由だ

まるで答えは知りたい人全員に教えてあげるけれど
どこにどうやって解答すれば得点になるかは自分で見つけ出してねって感じだ

なぜそう思うかと言うとまず第1に
この本を読みながら目から鱗と感じるためには
現行の税制について読者側にある程度の理解力が問われる
あるいはわからないなら調べて食らいついて行くくらいの熱意がいる

そして第2に
この本を読んでなんてこった(゚Д゚)ノと気づいたとして
著者の言う方法で自分の手取りを最大化するためには
自分の中に原資と行動力が必要だ

原資とはアイデア・専門性・経験・人脈などが考えられる

どういうことかと言うと
この本は話をわかりやすくするために
ある人が任されている業務から受け取る報酬について
その人がサラリーマンの場合と
サラリーマン法人の場合では手取りがどれほど変わるのか?
を比較することで税制の歪みを浮き彫りにしている

サラリーマン法人で報酬を受け取るとはつまり
株式会社Aに雇用されて担当業務をこなしてきた会社員Bさんが
A社を退職して自分一人(あるいはその家族)だけで法人Cを設立し
A社で担当していた業務を引き続き法人Cで請け負う(業務務委託契約を結ぶ)ことだ

A社の正社員としてもらっていた給与と同額を法人Cで受け取るのである
そしてBさんは法人Cから役員給与をもらうのである

法人Cから給与をもらうと言っても
そもそも法人C=Bさんなので給与の額はBさんの好きに決めることができる

このような形を作ることによって
報酬と仕事内容は退職前と同じにも関わらず
法人Cを介するだけで税金を自由自在に調整できるのだ
その詳細は本の中で丁寧に書かれている

著者は話をシンプルにするためにあえて
A社との関係を雇用関係から業務委託関係に変えた場合で解説しているけれど
A社に引き続き雇用されながら
法人Cでは全く別の副業をして副収入を得たとしても同じことが実現できる

しかしここで問題がある

まず世の中の多くがいわゆる’並みのサラリーマン’だとして
ある日突然、上司や人事部を呼び出して
「会社を退職して法人Cを設立することになりました
つきましては今後は今やっている業務を法人Cで請け負いたいと思いますがいかがでしょう(‘ω’)ノ」
と言って業務委託契約を提案したとしよう

果たしてどれほどのサラリーマンが契約にこぎつけるだろうか

その人がとても優秀な場合には
お給料をベースアップして引き留められることもあるかもしれないが
最悪の場合は会社側にとってはカモ🦆ネギ状態で
引継ぎが終わる数カ月だけ安い契約を結ばれ
その後は契約終了されて綺麗さっぱり関係を清算されてしまうだろう

また副業規定に反しないものとして法人Cを設立し
どれほどの人が会社員の給与の節税になるほどの
副業収入を得られるだろうか💰

橘氏がここまで大胆に税制の抜け穴を公開するのは
全ての種明かしをしたところでそれを読んだほとんどの読者が実行できず
結果的に国の損失は一定程度に収まってしまうのだと
絶望しているのかも?とさえ勘ぐってしまった

やはり教養とそれを活かす自分(資本)磨きは
この世の中を生きる上でもっとも大切な仕事と言ってもいいくらいなのだろう

ちなみに税金・社会保険料を最小化するだけを考えた場合
私の考えるベストな形はこんな感じかな?
というアイデアを次回ご紹介したい(‘ω’)ノ

今日は長くなっちゃったからこの辺で(‘ω’)ノ

またね👋

ー R

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